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2021.7.02

【行政#6】今と未来を捉える子育て施策を@豊橋市【前編】

豊橋市役所
こども未来部子育て支援課 鈴木さん、宮道さん

今回は、豊橋市役所のこども未来部子育て支援課の、鈴木さんと宮道さんから、市の子育て施策についてお話を伺いました。豊橋市は愛知県の東に位置し、静岡県との県境にある中核都市。前編では、様々な施策を独自に展開する豊橋市役所さんの取り組みを一挙にご紹介します!後編は、先進的で特異的な施策のご紹介です!
―本日はお時間をいただきましてありがとうございます!私たちは初めて豊橋市に来ました(笑)
まず、活動内容について具体的に教えてください。
数多くの施策を行っています。

まず、とよはしファミリー・サポート・センター事業ですね。 こちらは他の自治体さんも実施している事業です。育児の支援をして欲しい子育て中の方 (依頼会員)と、支援する方(援助会員)をマッチングさせることで、依頼会員さんは育児の負担軽減に繋がり、援助会員さんは支援の報酬を受け取ることができます。豊橋市の特徴としては、利用料に対する補助金がある点です。お子さんが3人以上いる多子世帯をはじめ、ひとり親家庭、双子や三つ子などの多胎児世帯へも利用料の補助金があります。

また、市民や従業員に対する子育て支援の取り組みを積極的に進めている企業を「子育て応援企業」として認定・表彰しています。市内に本店・支店などの事業所がある企業や個人商店、法人格を有する団体等が対象となります。複数の基準を設けており、基準をクリアすることで正式に認定を受けることができます。この認定により、企業による子育て支援への取り組みを促進し、子育てしながらでも働きたいという人、働かせたいという企業の数が、この豊橋市内で増えることをゴールとしています。
―かつて愛知県庁や名古屋市の認定制度について伺いましたが、大都市だけ実施している印象です。
中核都市が積極的に認定制度を実施しているのは珍しい気がします。
確かにそうですね。中核都市という規模で実施する稀有な施策としては、「乳児家庭全戸訪問」というのもあります。この家庭訪問を「こんにちは赤ちゃん訪問」と呼びます。生後2か月前後の赤ちゃんがいる全てのご家庭に訪問しています。看護師さん等がご家庭に出向き、体重測定、育児相談、子育てに関する情報の提供などを行っています。加えて(申し込みが必要なものもありますが)未熟児をもつご家庭や初めてのお子さんを持つご家庭に、助産師さん等が訪問し、産後ケアや育児相談等に乗っています。
―大きな都市であればあるほど、各市民の個別の対応は骨が折れるものと推察します。きちんと 1 人 1 人、各ご家庭に支援できているのは素晴らしいですね。そして豊橋市さんは、 他にも子育て領域における施策が多くあるようですね。
未就学時とその親御さんを対象とした、料理や英会話など様々な形で親子が触れ合う場を 提供し、子育て世代の交流を促す 「幼児ふれあい教室」。子どもの声を聴き、子どもと大人が一緒に20 年後を想像して、流行しているであろう遊びを考え「よげん書」を作ったり、 未来の秘密基地についてレゴブロックを使って考えるワークショップ 「ハグっこ未来トーク」。子育て応援企業に認定された企業たちと開催する交流イベント 「子育て応援フェス」。

デジタルな取り組みでいうと、子育てに関する市内の情報を包括的に把握することができる、子育て支援情報ポータルサイト 「育なび」があります。
―これだけの施策を実施されている自治体さんには初めてお会いいたしました…!
これらの中でも一番力を入れていることは何でしょうか?
2020年2月にリニューアルしたこともあり、「育なび」には力を入れています。「育なび」 内には独自の情報がたくさん詰まっており、今の時代に合った子育て支援施策です。
―…詳しくお聞かせいただけますか?
(後編に続く)
関連リンク
「豊橋市 こども未来部 子育て支援課」はこちら!
【後編】はこちら