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2021.6.18

【企業#3】地道な活動なくして、ダイバーシティは成しえない@ゲオホールディングス【前編】

株式会社ゲオホールディングス
人事政策推進 PJT 人事政策推進課 堀 亜由美さん

―本日はお時間をいただきましてありがとうございます!まずは、事業内容について教えてください。
ありがとうございます。事業内容としては、レンタル DVD、ゲームの売買を主に行う「GEO」 や、総合リユースショップである「セカンドストリート」に加え、メーカーや小売店など から販売時期を逃した商品や余剰品を仕入れ、メーカー希望小売価格より低価格で販売する、オフプライス業態の「ラック・ラック クリアランス マーケット」など、日本全国に小売店を展開している会社です。
―日本全国にまたがって多くの社員が在籍していると推察します。その上でダイバーシティ活動については、
どういうお考えで取り組まれているのでしょうか?
様々な場所に、様々な雇用と就業形態で、従業員が在籍しています。その一人ひとりの多様性を尊重するという考えで、ダイバーシティを推進しています。ゆえに、数値で簡単に示すことができる領域ではないと考えています。ただ、どの程度ダイバーシティを進めることができているのかを、外部の信頼できる機関からの認証によって、見える化させることはできると考えています。そこで、企業認定や賞を取得する、ということを一つのポイントとして、制度の構築や施策の実行を通して、ダイバーシティを推進しています。
―実際に取得した認定や賞は何でしょうか?また、取得したことで何かいい効果はありましたか?
愛知県が推進する「あいち女性輝きカンパニー」や、公益社団法人全国重度障害者雇用事業所協会が認証する「障がい者活躍企業」をはじめ、一般財団法人日本次世代企業普及機構が主催する「第5回ホワイト企業アワード」において「ワーク・ライフバランス部門」 を受賞するなど、様々な賞を取得、また認定を得ています。これらの記念の盾を受付ロビーに並べて、訪れる方に当社がダイバーシティに注力していることを知ってもらえるようにしています。目に入りやすいところに置いておくことで、社内の他部署の方々から認証や賞について質問されることが増えています。また社外の方に対しても商談時のアイスブレイクで、話題に上ったりしているそうです。結果、回りまわってダイバーシティは会社として力を入れている分野である、という意識が浸透してきているのを感じます。
―全国に事業所があるので、初動でいきなり全社的にダイバーシティを進めることは難しいように感じます。
私が以前所属していた人財企画課で、まずはダイバーシティを率先して推進しました。課内MTGや 1on1などでお互いの多様性を理解し合う時間を作ったり、部内で女性社員の座談会を開催したりと、他部署や店舗の皆さんに「やってください」とトップダウンで通達するのではなく、自分たちが先行事例として動いたのです。そして、社内ネットワークで、その活動を発信しました。受付ロビーに盾を並べるのと同様、会社として力を入れているということを社内に示すことが大事であると考えているからです。
―積極的にダイバーシティ推進を実施し、これまで外部機関からも高い評価を受けているわけですが、
ダイバーシティ推進の出発点はどういった点であったのでしょうか?
私の経験が関係しています。入社して2年半は、店舗に勤務しておりました。まず、全体的な人数比の話をすると、当時の店舗勤務者は男性社員が多く、女性も男性と同じように働くことが当たり前でした。深夜まで動いている店舗も多く、特に店長や複数の店舗を統括しているエリアマネージャーなどに対しては、「マネジメント層であればいつでも対応できる姿勢が必要ではないか」という認識が、その雰囲気を作っていたように感じます。結果、男社会な縦割り型組織で、上司に意見をなかなか言えないことも多い環境だったのです。一方で、私が在籍した店舗は和やかな雰囲気で、上司に対しても意見や考えを進言しやすく、上司と一緒に改善活動ができる職場環境でした。その経験から「男性と女性では見る視点が全然違う。もっと様々な視点から意見が出しやすく、それが店舗運営に反映される環境であるべきではないだろうか。」という想いが募り、本社の人事部門へ異動したこ とをきっかけに活動を始めたのが出発点です。
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