2021.10.10
【NPO#6】仕事を楽しむ、選択肢を広げる環境づくりを＠ブルーバード【後編】
NPO法人ブルーバード
代表理事 西尾果小里・専務理事 水野愛
- ー「仕事を楽しむために、環境を整える」これを軸に事業を展開されているわけですね！改めて現在の事業内容を教えてください！
- 大きく分けて3つあります。
１つ目は、企業に向けた働き方改革・女性活躍推進や組織の活性化等に関するコンサルティング、講師の派遣です。これまでに400社ほど携わってきましたが、社員一人ひとりがイキイキすることが、どれ程成果に直結するかを実感しています。
２つ目は、愛知県をはじめとする自治体と連携した働き方改革や女性の活躍推進に関する支援事業や冊子作りです。愛知県と作成した冊子では、企業が働く環境の整備をどのように行ったかを取材しました。環境整備に成功している企業には多くの共通点が見られます。その視点を企業のサポートに活かしたり、多くの企業に見られた課題を行政へ提案したりしています。
３つ目は、個人向けのセミナーや相談事業です。特に女性が社会で能力発揮するためのセミナーを長年続けています。内容も、離職中の女性に向けたマインドアップから、女性管理職セミナーまで幅広く対応しています。
女性向けセミナーといっても、女性の事情だけでなく、企業現場の事情や行政の施策などを合わせることで、真に有益なものを提供できると感じています。 - ー自治体や企業、個人と繋がっているからこそ、「働く」について全体を見て問題点を考えることができるのですね！その観点から、女性が上手く働くのに必要不可欠なことは何でしょう？
- 色々ありますが、まずは「企業の働き方を変える」ことが必須です。どんなに女性にやる気があっても、「人生を犠牲にしなければ能力発揮ができない環境」は、必ず壁になります。壁になっているのはどの部分なのか、どのような環境であれば能力発揮したくなるのか、当事者の声を聞くのが1番ですね。
女性個人について言えば、「私が人生で大切にしたいものは何か」を見つめ続けることでしょうか。それは家族であったり、収入であったり、躍動感や自由であったりするかもしれません。「今」、何を大切にしたいのか。それを見つめて、行動して、感じて、観察する。その繰り返しで自分を知っていくことが、何よりも大切であると言えるかもしれません。これは、変化の激しい今の時代において、拠り所となる判断軸を作っていく作業だともいえます。もはや前例や外側の環境よりも、ずっと正確に自分をあるべき姿に導いてくれますよ。 - ー先ほど、育休期間中のお話がありましたが、自分磨きをして復帰後「人材としての価値が高まった」と感じた瞬間があったと思います。何をやっていたことが価値の高まりという実感に繋がりましたか？
- 本をたくさん読んだことです。生き方・働き方についての視点が変わり、「復帰したら前よりも頑張るぞ!」と燃えていました（笑）
また育児を通じて人材力も高まったと感じます。育休は停滞するように考える方もいますが、目の前のことにしっかり向き合うことで自分自身を成長させることができます。 - ー最後に一言お願いします！
- 働くことは本来喜びであり、人も経済も豊かにするものです。その秘訣は「面白がること！」幸せのスタートは主体的に生きることです。育児や仕事で困難にぶつかった時、「何ならできるか？」に注目して立ち上がってみてください！きっとそのチャレンジが、自分の価値を何倍にもしてくれますよ。
- ー本日はありがとうございました！
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