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2021.7.16

【NPO#2】地域で子育て支援―1人で抱えない子育てを―@まめっこ【前編】

NPO 法人子育て支援 NPO まめっこ
中井理事長、大澤事務局長

今回は、名古屋市で最も歴史のある NPO 法人である「NPO 法人子育て支援 NPO まめっこ」(以下まめっこ)の中井理事長と大澤事務局長にお話をお伺いしてきました。事業領域が非常に広く、オフラインにもオンラインにも強い NPO 団体さんです。今回は、まめっこさんが一番印象に残っている取り組みについて伺います。
―本日はお時間をいただきまして、ありがとうございます。非常に手広く事業を展開されており、サイトを見るだけでもかなり活動的な団体さんとお見受けします。
こちらこそありがとうございます。そうですね。今日お越しいただいている、0、1、2、3歳の子を持つ保護者とそのお子さんが遊び場として交流できる施設、名古屋市地域子育て支援拠点「遊モア」を始め、名古屋市から委託されて市の子育て支援センターの運営も他2団体とのコンソーシアムで運営しています。昨年コロナによって休業を余儀なくされたり、遊モアが密にならないよう人数制限をしなければいけないことを受けて、昨年4月から、パパさん・ママさんが交流できるオンラインイベントを開始しました。そういったイベントの様子をSNSで発信もしています。そのほかには育休から職場復帰する社員さん向けの企業研修や、子育てしながら働く方々の家庭と仕事の両立支援事業なども行っています。
―オンライン・オフライン問わず、様々な取り組みをされていて素晴らしいですね。その中でもメインとなる事業は何でしょうか?
名古屋市地域子育て支援拠点の運営になります。名古屋市内で4か所展開しています。その中でも名古屋市北区にある、名古屋市地域子育て支援拠点「遊モア柳原」「遊モア平安通」「遊モアあじま」の3か所は、親と子が集う子育てひろばです。ママさんたちがひとりで育児をするのではなく、ママさんたちが住む地域全体で彼女たちを支援していきたい、という想いがあります。ですので、例えば「遊モア柳原」は、地域の商店街の中に構えていたりします。私たちまめっこの活動は、地域や世代間をつなぎ、親子の成長を支援することが特徴です。まめっこがある北区は転勤族の多い街です。利用する親子が新たな人間関係を築き、安心して過ごせる場の役割を「遊モア」は担っています。対象は 0~3 歳のお子さんを持つ方です。子育てのスタート時期につまずかないよう、地域全体で皆さんを支援できるようにしています。
―手広く活動されているまめっこさんですが、一番印象深かかった取り組みはありますか?
一番といえば... 8年前に始めた「家族の絆レストラン」ですね。家族の絆レストランは、夫婦の絆を深め直すための取り組みです。インターンシップ生の発案で始まった事業です。子育て領域を取り巻く社会課題に対して、これから子育て世代になる大学生たちが、子育てママさんたちの愚痴を聞きながら(笑)、どのような課題があって、課題をどう解決できるかを模索したのです。結果、夫婦2人の関係性を良好にすることで、お子さんを含めた家族のカタチがより良くなるのでは?という結論に至りました。そこで、夫婦間の関係を良好にする施策として「家族の絆レストラン」ができたのです。
―家族の絆レストランでは、具体的に何をするのでしょうか?
1dayのプログラムとなっています。まず、パパさんたちがシェフの指導の元、料理を作ります。初回は焼きそばでした(笑)次に、夫婦2人で食事をしていただく 時間を作ります。2人きりの時間の間、夫婦のお子さんとその他のご夫婦は、まめっこスタッフとともに別室で過ごしています。2人で過ごす時間では、まめっこから3つのミッションが与えられます。ミッションを達成しないと2人きりの時間を終了できません。ミッションは、①料理の感想、作った感想をお互いに伝える② お互いの良いところを 3つ伝えあう③感謝と愛の言葉を伝え合う、です。後半2つは照れくさくてなかなか言えないことです。けれども、イベントという特別な場で「ミッションだから」という言い訳があるので、皆さん本音で言い合ってくださいます。「いつもありがとう」という言葉さえも、普段は言えなかったりしますからね。ママさんが、パパさんからの嬉しい言葉で泣き出してしまうことも。夫婦2人の愛を再確認できる素敵な時間となっています。一方で、別室組についても、 実は、貴重な時間となっています。自分の子どもだけでなく、他のご家庭のお子さんと遊ぶことになるからです。特に、他のお子さんと接する機会の少ないパパさんにとっては、貴重な経験となっています。他の家庭のお子さんが、自分と遊ぶことで笑顔になっていたりすると、「自分も子育てはできるんだ」という自信に繋がっているようです。
―素敵なプログラムですね。別室組の交流は、先ほどお話いただいた「新たな人間関係を築く」ことにもつながりますね。参加者の方々からは、どんな声をいただいていますか?
「夫婦2人の関係が良くなった」とポジティブな反応をいただくことは多いのですが、それだけでなく、ご自身のお子さんに対して「良い意味でギャップが生まれ る」という反応をいただいています。例えば、夫婦2人だけの時間のとき、そのお子さんは親御さんとバイバイしなくてはいけません。お子さんは寂しさから泣き出してしまいます。保育園や幼稚園の、朝のお別れの時間に似ていますね。夫婦2人の時間が終わって別室に戻ると、元気よく遊んでいるお子さんが目の前にいます。「あんなに泣いていて心配だったけど、うちの子もちゃんと溶け込んで元気になれるんだ!」という新しい発見を得るのです。保育園や幼稚園に預ける前のお子さんを持つ方からは、「安心して子どもを預ける疑似体験ができる」との声をいただいています。
―夫婦の関係性だけでなく、お子さんについても学びを得るプログラムが、家族の絆レストランというわけですね。
そうです。テレビで取り上げていただいたこともあり、最近は「遊モア」を利用していない方からの参加もあったり、子育てをこれから迎える方の参加もあったり、 様々な方にご好評いただいています。現在は年に1回の開催で、今年はコロナの影響で開催できていないですが、これからも実施していきたいと思います。
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